THE・GEESE尾関が深く語るブログ

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トコブシについて語る3

 「ギチギチ、ギチギチ」
虫が動いているような音で由美子は目を覚ました。時計を見るともうお昼を回っていた。枕元を見るとカブトムシのメスが由美子の枕の下にもぐろうとしていた。もう産卵の季節なのね、由美子は田舎の祖父母を思い出そうとしたが、強烈な尿意に現実に引き戻された。
 トイレに立ちながら由美子は不思議に思っていた。
 一体ここはどこなのだろう。自分はどうしたのだろう。昼だというのに院内は静まり返っていた。まるで見覚えがない病院。隣のベッドの黒木メイサと名乗る女。枕もとのカブトムシのメス。尿意。スリッパ。黒木メイサ。尿意。廊下。黒木メイサ。尿意。黒木メイサの尿意。

 気がつくと再びベッドに横になっていた。どこからどこまでが夢なのか、現実なのか。まだクラクラする頭をベッドから起こすととりあえずこの不気味な病院から抜け出すことにした。
 「やったるで」
 不思議なことに力が体のそこから沸いてくるのを感じる。
 由美子は病室から勢い良く飛び出したのだった。


 続く

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「さおだけ屋はなぜ潰れないか」について語る

 少し古い本になってしまうが、皆さんはこの本を読んだことがあるだろうか。ほとんどの人は名前だけは聞いた事があるのに実は内容をよく知らないのではないか。
 私はこの本を3巻まで読んだのだがとても為になった。今まで自分は何をしていたのだろう。自分自身お金がたまるはずが無かったのもうなずける。
 
 さおだけ屋はなぜつぶれないのかー。作者はまず一つの理由として、「とても頑張る事」をあげている。さおだけ屋は日に10時間以上働く事もあるそうだ。しかも土曜隔週休みである。
 二つ目の理由としてはさおだけの仕入れ値はとても安いという事だ。スリランカなどから輸入する海外のさおだけなら一本7円くらいだ。
 日本のものでも20円しないだろう。それでも売るときは2千円~3千円で販売している。
 そして三つ目。さおだけ屋はその知識を生かして、皆カブトムシなどの養殖をし、夏は成虫を売って生計を立てている。夏の間はさおだけ屋にとってかき入れ時なのだ。

 なるほど潰れないのももっともである。うまく仕入れ、うまく養殖し、努力までする。世間では今富裕層と貧困層の二極化に警鐘が鳴らされているがまさにさおだけ屋と私の距離はどんどん離れて行く一方だ。それをいたいほど気づかされた本であった。
 全60巻と三国志と同じボリュームではあるが皆様にもぜひ読んでいただきたい一冊である。
 

 

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