THE・GEESE尾関が深く語るブログ

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トコブシについて語る8

『・・・25611、25613!よし、今日の素数ここまで!!』久江は日課にしているその日の素数を言い終えると朝ごはんの支度を始めた。 由美子がいなくなって今日で3週間。一向に事態は進展していない。警察も打つ手がない状況のようだ。何しろ手掛かり一つなく急にいなくなってしまったのだ。サークルの会合途中で不意にいなくなり目撃者もいない。事件に巻き込まれた可能性もあり久江と夫は眠れない日々を過ごしていた。
あの日以来夫はノイローゼになり裏庭の大きな石をひっくり返しては由美子を探していた。
憎まれ口を叩くけど本当は心優しい由美子、熱い熱いお風呂が好きでやけどが絶えなかった由美子、起震車の運転手になるのが夢だった由美子、関西の女相場師と呼ばれた由美子ー由美子は久江の宝物だった。
その時ふと久江の頭にある考えが浮かんだ。もしかしたら、昔家族で出かけた千葉の鰯博物館にいるのかもしれないー。久江は、七面鳥にハーブを詰め込む手を止めると家を飛び出した。
続く

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