「捻挫(ねんざ)」はアフリカで人類がその一歩を踏み出した時から我々について廻る、誰も逃れる事のできない危険な事故である。ともすれば、人類は一歩目からねんざをした可能性も否定できない。人は「歩行」と言う機能を獲得したその時から「捻挫」という爆弾も抱えてしまったのだ。
捻挫(ねんざ)ー。誰もがその不意に襲われる事故を体験した事があるだろう。段差に気付かなかった時、履きなれないハイヒールを履いた時、なんかよく分からないけど突然に、、、。あらゆる場所で足の「ぐねり」(ぐねっとなってしまうという捻挫特有の表現)を皆味わっている。特に何も無いところで足をぐねる行為ほど情けないものはない。
この裂傷でも骨折でもなく、ただひねってしまうと言う地味な事故は人の自尊心を奪う。どんなに愛している人でも足をぐねる姿は恋をさめさせる力をもっているし、何も無いところでぐねる父親はその尊厳さえ失いかねない。そのダメージは捻挫の痛みなどより遥かに深いのだ。
捻挫は時と場所を選ばない。全世界の人が捻挫いや、「NENZA」の被害者だ。ブッシュも、ゴアも、マイケルムーアやアグネスチャン、イヌイットもベルベル人もキリストや仏陀ですら「NENZA」の被害者なのだ。
足をぐねってしまった指導者になんの説得力があるだろうか。人類最大の敵は「NENZA」なのかもしれない。
現在世界は混沌を極めている。誰もが自分本意で物を考え、他人を省みようとはしない。
こんな時こそ、皆が一つになって取り組むべきは「NENZA」なのかもしれない。そして「NENZA」によって世界が一つになればそのとき初めて人類は「NENZA」に打ち勝つ事ができたといえるのではないだろうか。
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