THE・GEESE尾関が深く語るブログ

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トコブシについて語る

「ごめん。私もう出るね」
財布からコーヒー一杯分の小銭を出しテーブルに置くと由美子は店を出た。
テーブルでは由美子の事などお構い無しに話が続いている。皆出て行ったことすら気付いていないのかもしれない。
平日と言う事も有り表の通りは人影がまばらだった。由美子は大きくのびを
すると駅へと歩き始めた。
由美子は歩きながら、あの女同士のどうでも良いおしゃべりがいつまで続くかと思うとぞっとした。

由美子が大学へ入学して2ヶ月が経とうとしている。両親の反対を押し切って
東京に出てきたものの由美子はこの新しい環境に慣れないでいた。
 東京に出て来れば新しい生活を始められるに違いない。今までの自分を
断ち切って違う自分に生まれ変わりたいそう願って始めた大学生活。
現実はそう甘くなかった。由美子の愚鈍なしゃべり方は周りをいらいらさせ
その他人の度肝を悪い意味で抜くファッションセンスはサークルでの由美子の位置を決定付けるものとなっていた。

 しかしそんな由美子に転機が訪れることになる。その日の帰りの事だった。

 第2部へ続く
 
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